2014/01/24

これだけは作ろう 「GGTVボードによるゲームギアのRGB化」

ゲームギア(GGTV内蔵タイプ)

1990年発売 マスターシステム上位互換のカラー液晶搭載携帯ゲーム機。
今回はキットを使ってRGB化します。


GGTVボード for ゲームギア

今回紹介するGGTVは21世紀初頭に始まった
「ゲームギアをRGB化してモニタでゲームプレイをする」
ムーブメントの一つの完成形です。

私もGC/3DOなどの改造をしていた頃にRGB化出来る事を知り、
ネットを参考に本体、パーツ、ソフトを集めていました。
しかし、回路の工作があるのでトラブルの判別が難しくなかなか踏み出せなかった....
半完成品でもあれば....

なんと!
NES-RGBでお世話になったTimさんのサイトで完成品の販売が始まったのです。


こ・れ・も・買・う・し・か・無・い


GGTVキット

早速ポチること20日、オーストラリアからそれはやってきました。

NES-RGBと違い、様々な方が取り組まれてきたGGTV。
販売サイトにも写真が少しあるだけで取説は全くありません。
いつものようにネットの皆さんにお力を分けてもらいながらトライしてみました。
感謝感謝ヽ(´ー`)ノ

ではお約束の注意事項...

「例によって、君もしくはゲーム機が故障、あるいは破損しても
当局は一切関知しないからそのつもりで。」

今回も一部高圧のかかる部品を扱いますので十分注意して
工作に進んでみましょう。


                                                      

「ゲームギアを修理する」

ゲームギア1ASIC型

まず、手持ちのゲームギア(以降GG)の動作確認を行うのですがなんと

バックライトが切れていました...orz
なのでまずはバックライトを交換。
これは反射板で固定されていて両端がハンダ付けなので簡単に交換。
ジャンクのGGをいくつか買っておいてよかった。

あっさりと交換出来たのですが...

バックライト付いたけど画面映らねぇ...
(ネジも中に一つ忘れてるし

これはコンデンサを交換するしかありませんね...(´・ω・`)


GGTVと一緒に注文しておいたコンデンサセットを使ってコンデンサを全交換。
2タイプに対応なのでどれがどれか調べながら交換。

まずは原状回復完了




                                                      

「GGTVの取り付け」

両面テープで空きスペースに固定し、配線をしていきます。


配線はサイトを参考にしながらやるんですが
その通りだと我が家ではうまく色が出ませんでした。しかも暗い。


この4本の配線でGGの処理映像を取り込んでGGTVへ送っているのですが、
私の配線ミスなのか、サイトのミスなのか
それとも1ASICでも仕様が違っているのか不明ですが我が家のは
TV基板D0/D1/D2/D3→GG基板2番目/1番目/3番目/4番目(左から)
で接続すると良好でした。


さらに暗いので手元にあったアンプ回路を入れてみました。
あとでわかったんですがアンプ回路この場所だと干渉して裏蓋付けれません。
それと「!IGNI」と「GND」を繋がないとGGTV起動しませんので注意してください


RGBコネクタも取り付けて...


うっかり間違って買ったSCARTケーブルも再配線し...


無事映りました
ワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ



                                                      

「遊んでみよう」

いつもは静止画キャプチャにコメント諸々なんですけど
手抜きして自分のYoutube映像を貼っておきます(・∀・)



アウトラン
青いテスタロッサが登場する唯一のバージョン。


ファンタジーゾーン・ギア
ラスタスクロールがいい感じです。


マッピー
私はマッピー大好きなのです。
しかし、ひっつき虫が左だけで無いとは恐るべしGG版。

ハレーウォーズ
ハレーズコメットのアレンジ移植。
本物よりこっちのが好きだったりします。

http://youtu.be/PctA1Zy38_k

                                                      

「さらなる改良」

バッチリ改造できたのですがお察しの通り....

TVチューナが付けられねぇ...(;・∀・)
(砂の嵐をキャプチャしてどうなるかなんですが...)

あとリセットスイッチも付けたんですが....

この場所じゃビッグウィンドウIIが干渉してしまう...(;・∀・)
GG立てて置けませんしねぇ


ゲームギアって結構な大きさなのですが
手に持って操作するモデルのため意外と
取り付けスペースが無いんですな...(´・ω・`)



外回りをシンプルにするために色々変更してみました。


RGB音声の出力は内部でまとめてココから出すことにしました。
これならチューナ等のハードも干渉しませんし、
手で持った時も邪魔になりません。
ビデオ出力は省略します。


音声はこの辺りからとりました。
ちゃんとステレオになってるのかな??


リセットスイッチの隠蔽
小型化するにも手頃なプッシュOFFスイッチがないので
バッテリ駆動を諦め電池ボックス内に入れました。
赤いのはマスターモードスイッチ、
マスターシステム/マークIIIのソフトをRGBで全画面表示するため。
Dsub15コネクタは汎用化したコントローラ用コネクタ。

リセットスイッチで起動時にGGTVが タイミングを合わせられず色がおかしくなる事に 対処可能になりました。 (電源パチパチでもイケマス...)

メイン基板液晶面のこの端子から各ボタンの信号を取って 電池ボックス内のDsubコネクタに配線します。
この工作でチューナやビッグウィンドウIIも干渉なく使用可能になりました。
コントローラはこんな感じで繋ぎます。
「まだ残っている疑問」  本当にアンプ回路が必要なのか...
この辺りも作者さんに質問したり、実験してみようと思います。  質問してみましたが、 「D0-D3の配線場所を変えた方が良いかも知れない、 こちらでチェックしたらまたサイトにアップするよ! そうすればアンプなんか無しでもイケるはずだぜ!」 と回答頂きました。  しかし時を同じくしてNES-RGBの不具合が発覚し、 あちらは大変な様子です...(;・∀・) また何か進展したらブログかTwitterでお知らせします。
今回のはちょっとハマりましたし、 配線も細かいですが、 満足度は高いと思いますので GGお持ちの方はチャレンジしてみてくださいヽ(´ー`)ノ

2014/01/15

これだけは作ろう 「ツインスティックの汎用化改造」

ツインスティック(HSS-0151)

セガサターン(以後SS)版「電脳戦機バーチャロン」用としてソフトと同時期に販売された
デジタルコントローラです。悲しい事に対応ソフトが少ないんですよねぇ...
ひっそりと「機動戦士ガンダム外伝」には対応していたりするので今も愛用しているんですが、
置き場所も大変なので時々出して遊ぶって感じでガレージに格納しておりました...

今回は巷で流行り廃れている「コントローラ乗っ取り」を行い、
それをアダプタBOX化してツインスティック側を様々な機器で利用する工作です。



経緯はといいますと西暦2013年末....



PlayStation(以後PS)3のアーカイブに「ナムコミュージアム」がやってきました。
勿論、PS1版も持っていますが、PS3/PSPで遊べるのは嬉しいヽ(=´▽`=)ノ


ギャプラス(vol.2収録)

ドルアーガの塔(vol.3収録)

画面にボヤッと感も少なく、大きい画面とPS3のコントローラで遊べるのが素晴らしい。
懐かしさも手伝い遊びながら、購入のきっかけにもなったTwitterで意見交換などをしていたところ、
「アサルトがアナログレバー対応で無いのは残念」と言うお話を見かけました。


アサルト(vol.4収録)

アサルトはボタン付きレバー2本という特殊な操作のアーケードゲームで、
レバー操作でキャタピラ付き車両特有の旋回に加え、
キャノン発射やローリングでの回避も行えます。

このゲーム、PS版に移植された時点でデュアルショックのアナログレバーに対応すると思っていたのですが、何故か別売スティックのみのツインレバー操作とちょっと残念設定になっており、しかも対応したスティックが元々アナログ操作のためスイッチの遊びが大きく操作感はあまり良くないのでした。ゲームは好きだけどパッドでの操作感は悪く、いつの間にか遊ばなくなっていたのです。

PS3→SSコントローラ変換器使えば、
SSツインスティックで遊べないだろうかと試してみましたがうまく行きませんでした...
PS3アーカイブスは特殊コントローラには対応しないと宣言しています(´・ω・`)
(この変換器、サターンパッドは使えるんですけどねぇ)


仕方がないのでパソコン用USBコントローラをサクッと内蔵してPS3に対応させたり、
試行錯誤を晒していると「リブルラブルでもやるの?」とリプが... ビビッと来ました
いつもヒントはTwitterにありますねぇヽ(´ー`)ノ

で、ここからが本題になります。
いつも前置きがグダグダ長くて(´・ω・)スマソ




「汎用型ツインスティックを作る」
まず、ツインスティックを分解。
ボタン数を確認しつつ、汎用化のためにピンアサインを考えて行きます。
右上の基板はスタートボタンをそのまま利用するため、
ICを取り除いて誤動作を防ぎました。


PSで使うデュアルショックよりボタン数が少ないので、
SELECTボタンを増設しました。
各スイッチにケーブルを付け、コネクタに接続します。
ケーブルは2段タイプのD-SUB15を使いました。
(左右スティック*8方向、左右トリガ-*4、スタート、セレクト、GND)
あと、吊り下げ収納を行えるように丈夫なフックを裏蓋に共締め。
ツインスティック側はこれで完成。




「各種アダプタを作る」
アダプタも各々のスイッチをD-SUB15コネクタに配線していくだけのお手軽工作。
ケースは多分作ると思いますがいつのことやら....
ショートや外れるのが嫌なのでグルーガンで固めてあります。
(´-`).。oO(このままになりそうやな...


USBタイプ PS3/Windows PC用
 対応ソフト「ナムコミュージアム アサルト」
スーファミコントローラ似のUSBパッドから作りました。
L/Rが一つずつしかない不完全版なのでそのうち完全版作ります。
完成したらモデル2コレクションのバーチャロンも対応。
       これぞアサルト!って感じでプレイできますヽ(´ー`)ノ
 

スーパーファミコン用(純正コントローラ使用)
 対応ソフト「リブルラブル」、「クレイジークライマー」

 
リブルラブルには十字パッドアダプタも付いていますが、圧倒的に操作が有利に!

クレクマも遊びやすいヽ(´ー`)ノ


PS1用
対応ソフト「アサルト」、「サイバースレッド」

L1/L2、R1/R2完全対応
HORIのファイティングスティックを使って作りました。
PS2にも対応した物を使ったつもりなのですが
何故かPS2では認識しませんでした(´・ω・`)
PS版の「ニチブツアーケードクラシックス」も遊んでみたいなぁ

PS3と同じく非常に快適にアサルトを楽しめます!

サイバースレッドの水平移動もバッチリ!



X68000用
対応ソフト「リブルラブル」、「クレイジークライマー」、「クレイジークライマー2」

X68000版「リブルラブル」付属のデジタルパッドXPD-1LR的なアダプタを作ってみました。
(手に入れたX68000に付いていたのはパッケなしのディスクのみだったので)
少しの抵抗と一つのメガドラパッドから作ることが出来ます。
裏面は恥ずかしくてお見せできません(´・ω・)スマソ
回路図ネットで見つけてくれたフォロワーさんありがとうございますヽ(´ー`)ノ

X68000であれば、DEMPAスティックを2本挿ワザもあるんですが、
どこかに固定しないとスティックを押さえる事が出来なくて逃げてしまうのです。

リブルラブル
付属品がXPD-1なのでそのまま対応します。
何故かキャプチャすると画面左右が縮んでしまう...

クレイジークライマー2
F1を押してキーコンフィグを変更することで対応します。
説明書を探す間に教えてくれた方ありがとうございます_(._.)_

クレイジークライマー
1/2の切り替えは起動ドライブの入れ替えだったりOPTキー押しながら起動で対応できます。




今回の工作、特にUSB版はお手軽に工作できて満足度が高かったです。
15までのスイッチのコントローラなら簡単に汎用化出来るので、
バーチャスティックで遊んだり、サターンパッドで遊んだりと色々と楽しめそうです。
残るXBOX360版、未完成のデュアルショック2版/USB版が完成すれば、
遊べるソフトがもう少し増えますし、
MSXやMD、PCエンジン用アダプタも作ってみたいと思います。


皆さんも手元で余ってるツインスティックあったら、アサルト用に改造してみませんか??