2014/06/18

旧世界の遺産を守れ! タンディ・ラジオシャック「TRS-80 model1」 1977

カタログより
1977年発売。(米国発売時)
CPU:Z80-1.7MHz RAM:16KB

TRS-80は私がマイコンに興味を持ち始めた頃には既にマイコンショップ店頭、月刊誌の広告、
プログラムリストで何度も見かける機種でありました。
シルバーと黒の落ち着いたデザイン、曲線的なデザインが魅力のグリーンCRTもカッコいいし、
それに映るエンタープライズ号もまた格別でした。


僕の主食のキーボード一体型パソコンではありますが、この機種は国内で高価だった事もあり、趣味と言うよりはお仕事に導入する用途での購入が主で、現状で稼働機体を手に入れるのは至難の業だと思っていました。しかし、ある程度のソフトとマニュアル(重要)と共に動きそうな個体を譲って頂く機会があり、とうとう我が家に憧れのTRS-80がやって来ました。


TRS-80 model 1
日本モデルですのでカナ文字付きキーボード(テンキー装備)、レベルIIBASIC搭載です。

マニュアル、テープ類
これがなければ今回、動作まで持って行くことは出来なかったと思います。
ハードウエアマニュアルは修理手引も兼ねています
他にやってきた周辺機器はモニタ、カセットレコーダ、プリンタ

早速繋いで動作を見て行きましょう


標準ディスプレイ
モノクロテレビの筐体を流用しています。
白黒ブラウン管にカバーを付けてグリーンCRTぽい見た目になっています。


筐体内から見るとチャンネル部の名残が見えますね


モニタは以前から不安定だったらしく、こちらでも映像が流れてしまいました。
しかもコネクタが専用直付。モノクロTVなのに何故... 
ここでいきなり取説が役に立ちましたヽ(´ー`)ノ


ベーシックマスターJr用持っていたのだった
ストックのDIN5コネクタとアンテナケーブルを工作して
無事別のグリーンモニタに出力する事が出来ました。


コンポジットの出力なのでキャプチャも出来ます。


CRTにはこんな感じで映ります。味がありますね。
いつかはキャプチャ画面でもこれを再現したいなぁ




起動が確認できたのでまず、本体各部を



接続端子は非常にシンプルです。電源、ビデオ、CMTとスイッチ。
拡張バス(TRSバス)側にはリセットスイッチも付いています。



キーボードはかなりしっかりした作りです。

キータッチ音はこんな感じ


続いて内部を見て行きましょう


ネジ6本であっさりと分解

キーボードは日本版に変更されているので本来の端子とは違う場所に繋がってます。


Z80くんが輝いております。


半固定抵抗は電圧調整用です。



続いて周辺機器を繋いでみます。


左:データレコーダ CTR-80 右:放電プリンタ

CLOADマガジンというプログラム集を読み込みました。


このプログラムを放電プリンタで出力してみます

若干ページ送りがズレてますけどよくぞ動いたもんだヽ(´ー`)ノ




CLOADマガジンを読み進めると画面にこんな表示が....

これがウワサのAMラジオノイズによる効果音なのか...

久しぶりにスカイセンサーの出番

音が鳴っているのかそうなのか、なんかよく分からない...(;・∀・)

AMラジオ以外に、テープのマイク端子へ音声出力してるプログラムもあるらしいです。
ネットを駆けまわって探さねばヽ(´ー`)ノ


オマケ

CLOADマガジンにスターウォーズがあったので
AMラジオを音声にミキシングした動画をあげておきます。


2014/06/13

これだけは作ろう 「セガ・マーク3 オーバーシーコンバータ」

名づけて「オーバーシーコンバータ」なりヽ(´ー`)ノ
前回はマーク3/日本版マスターシステム(以下M4Jでまとめます)→
海外マスターシステム(以下SMS)に変換する為の工作をしましたが、
今回はその逆、SMSソフトをM4Jで楽しむアダプタの工作です

存在をなんとなく知っていたので購入しようと探したんですが
取り扱っている所もなく、オークションでもやたら高価で取引されている様子。
何故かなぁと思ったらSMSソフトの中にこっそりFM対応しているのがあるんですね
海の向こうでは本体に改造を施し、FM対応させている方も居られるようです

コンバータや本体がレアなのはそれが理由なのか....φ(゚Д゚ )フムフム

検索すると他の工作でもお世話になっている方のサイトで工作記事がちらほら...
参考にさせていただきつつ、手元にコネクタの余りもあるので作ってみる事にしました
ホントにいつもいつもお世話になっていますヽ(´ー`)ノ


工作に必要なのは

・マーク3ゲームカートリッジ(色はお好みで)
・50ピン カードエッジコネクタ(2.54ピッチ)
・線材少々

工具はドライバーとハンダごて一式、ニッパー、ヤスリです
あとテスターあった方が楽です

カートリッジによって内部は違います
シール下にプラスネジが2本隠されていますのでこれを外して分解していきます。
カートリッジ取り出して載っかってるIC類を除去します
パターンを壊さないためにもニッパーで切るのがよろし(*^_^*)
奥行きのある基板の場合はコネクタのと配線が難しくなるので切り詰めた方が楽ですが、
強度の必要なパーツなので固定ピンは出来るだけ利用しましょう

SMS受け側コネクタ
偶然ですけどね(*^_^*)
コネクタには耳付きとなしがありますが、強度確保のため耳付きを利用しました
この耳、SMSソフトの挿入ガイドになってくれます


ひげねこ堂さん配線図使わせてもらってますヽ(´ー`)ノ
配線図を参考にハンダ付けしていきます
カードエッジがどのピンに接続されているかテスターで調べながらやると確実
紙と鉛筆使って確かめながらだとなお良し
ピンに配線来ていない時はエッジ付近へ少なめのハンダで繋ぎます
基板をヤスリで擦って配線を繋ぐのもよし(*^_^*)


左:コネクタ側、右:カードエッジ側
動作が確認できたらケースの加工をします
内部にプラ支えがありますのでこれを残してコネクタが刺さる大きさに開口します
支えを折ってしまわないようにしながらニッパーで切り目を付け、
ペンチ等で折り取ってヤスリで仕上げていきます
カードエッジ側はハンダの当たる部分だけヤスリを当てて切り欠きを付けます


左:プロトタイプ、右:3号機
コードが挟まらないように注意しながら組み立てます
もう一度動作を確認して、コネクタをしっかり固定します
私はホットボンドで根元も固めました

ラベル屋さん便利(*^_^*)
破れにくいフィルムタイプに印刷しました
せっかく頑張って作ったのでラベルをかっこ良くキメたいですねヽ(´ー`)ノ
ネットで素敵なフォントを見つけたので今回はラベル屋さんで作ってみました
イラレとかよう使わんので...(;・∀・)
ちなみにSG/SCでSMSソフトは動きません
SG版ラベルはデザインはお気に入りなんですが使わずじまい


文字を銀にしたかったんですが
これでSMS隠れFM対応ソフトを楽しむことが出来ますヽ(=´▽`=)ノ
我ながらよく出来た(゜ー゜)(。_。)ウンウン


アレな合体ですが( ̄ー ̄)
変換がうまく動いてるか変換合体を試してみます。
左:マスターギア→マークマスタ→OVERSEA→SMSソフト
右:M4J→OVERSEA→マークマスタ→カードキャッチャ→マイカードmark3
動くもんですねぇ(・∀・)


では、手持ちのSMSソフトの動画を少し

PS2のスペシャルエクステンデットに収録されてますがようやく実機で

下手クソなのに殆どの機種で買っちゃうんですよねぇ

そしてこれが伝説の... エンブレ時のバックファイアがww


コネクタの入手がちょっと入手難しいかもですがプラモ作れる人なら
チャレンジ出来るし、満足度高いです
道具持ってる人はやってみましょうヽ(´ー`)ノ

頑張ってSMSのシューティング集めるぞー!



2014/06/04

これだけは作ろう 「ゲームギア マークマスターコンバータ」

マーク3ソフトを海外マスターシステムで使用するためのアダプタの制作です。
ゲームギアはマスターシステム上位互換の携帯ハードです。
海外では、アンオフィシャルですがマスターシステム(SMS)のソフトを楽しむためのアダプタが
発売されています。今回はマーク3ソフトをそのアダプタで使用するためのアダプタ、
「マークマスターコンバータ」の制作です。


以前よりシンプルになりました(*^_^*)
GGTVユニットの登場により大改造された我が家のゲームギア。
その後も進化?しておりまして...

左:外部スティック、右:Vコンポジット/S端子/RGB+音声
上面に飛び出してたRGBケーブルをコネクタ化してスッキリさせました。
ついでですがコンポジット/S端子出力も復活。S端子出力意外とクッキリ出ます。
バッテリ駆動は完全に不可能となってしまいましたが( ̄ー ̄)


照明付きトグルスイッチなのですが配線ミスってLED壊れました(´・ω・`)
ありあわせだったマスターモード切り替えスイッチを超小型トグルスイッチに交換しました。
GGTVでSMSソフトを楽しむ場合、GGが液晶用にSMS映像を圧縮してしまう動作を
回避することが可能になります。(記事の少し下に画面貼っておきます)


マスターギアコンバータ、以前は色んなお店で安価に見かけたんですが
最近はさっぱり... 買っておけば良かったよ(´・ω・`)
て事でセカイモンのお世話になりました。

マスターギアコンバータ
手に入れたのはアンオフィシャルのアンオフィシャル、ギアマスターコンバータでした。
セットのケーブルは対戦コネクタにつなぐジョイパッドケーブル。
2P側のパッドを繋いで遊ぶことが出来ます(パドルは無理でした)

装着の図 起動してみます。

おっと

マスターモードに切り替え
あっさり動きました。これで海外SMSソフトを楽しむことが可能になりました。

しかし、手元にあるのはマーク3対応がほとんど(´;ω;`)ナントカナランカナァ


SMSpowerにお邪魔したり、検索すると同じ事にチャレンジして成功しておられる方が多数....
GGカートリッジとコネクタを工作してフルスクラッチの方、
ギアコンバータを改造してマーク3専用にされた方など...
色々触発されるからネットは楽しいですねヽ(´ー`)ノ



海外SMSとマーク3はカートリッジ形状は異なりますが、
「コネクタさえ何とかすれば、マーク3ソフトを扱う事も可能」
な訳です。



私は元コンバータを活かし、マーク3→海外SMS変換を作ってみる事にしました。


MAD研究所さんのMSX用カートリッジ基板と
ジャンクSG-1000から取り出したコネクタを利用して組立てます。
抜き差しの多い部分なので強度を持たせることを考えねばなりません。
ガワをフルスクラッチで作るのは大変なので...

ごめんよ ヘビーウェイトチャンプ(´・ω・`)
海外カートリッジを利用することにしました。
このカードをそのまま使えれば良かったのですが、
アサインされてないピンが多いのでMSX用基板を加工して
内蔵します。


カートリッジに合うように基板をカミソリノコでカット

コネクタ取り付け側も支持部品などは極力残して強度を確保しました

配線してコネクタを固定して完成

アフターバーナーを起動。もちろん非FM音源ですが

ロッキーもアストロフラッシュもばっちり(*^_^*)
配線を何度か見直しなんとか動きましたワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ


ここまでいろんな事が出来る様になると
どうしても本体液晶をなんとかしたいと思ってしまいます。

しかし、ポン付けで交換出来るような高輝度液晶はありません。
そこでMZ-1200LCDで培ったワザを使ってみることにしました。
「バックモニタ用小型液晶を内蔵し、GGTVのコンポジットを入力する」

実験中


しかし、この実験は失敗に終わりました...



手に入れた液晶の仕様に関わらず、
GGTVからの出力は「画面中央に小さく表示」されてしまうのです。
これでは意味がありませんね(´・ω・`)ザンネン


しかし、内部がもっと解析されれば、
メイン基板のピンアサイン情報やもしかしたら互換液晶が登場するかもしれません。
マスターコンバータ内にFM音源なんか入ったりして(*^_^*)

ゲームギアは進化し続けるのですヽ(´ー`)ノ