2013/07/21

非破壊スキャニングを体感せよ! 「ScanSnap SV-600」 2013

今回は私がメインで扱うレトロアイテムではなく、最新鋭機器ですぞヽ(´ー`)ノ

自炊....
昨今、様々な業界に波紋を投げかけている書籍の自炊...

自炊とは手持ちの本をスキャナを用いて電子化し、
スマートフォンやタブレットで簡単に閲覧可能にする作業の事を言います。
本を読み込む方法には....

・デカいフラッドヘッドにうつ伏せに書類置いて読み込む。
・精度を気にせず書画カメラやデジカメで撮る。
・コピー取ったのをADFで読み取る。
・時間はかかるがブックスキャナを利用する。
・裁断機とADFスキャナで読み込む。

私もイニシエのA4フラットヘッドとA3書画カメラタイプとScanSnapS1500と裁断機を使い、様々な書籍、説明書などを電子化していますが、取り込みに時間がかかったり、画像があまり鮮明でなかったり、裁断がメンドクサイのです(切る勇気がナカナカ出ないというのもある)。Googleさんが使っているような非破壊自動ページめくりスキャナが購入出来ればベストなんですがクルマが何台も買えてしまう価格....何とかならないかなぁと思っていたら先日SFチックな技術を発表していた富士通さんから登場ですヽ(´ー`)ノ


富士通ScanSnap SV-600
http://www.amazon.co.jp/dp/B00DBLQ82E

ScanSnapシリーズのニューフェースです。書画カメラタイプ。

通常この手のモデルはAF(もしくはパンフォーカス)のWebカム派生タイプなのですが、
SV-600はフラットヘッドスキャナの様なLED光源付きCCDセンサーを可動式ヘッドに搭載しています。

まぁ、技術的なことは本家のページに解説をお願いする事にして、
使ってみての不満点、解決策などを記しておきます。



個人的な感想ですが購入検討している人の参考になれば...



設置に関して
バーチャルボーイとの大きさ比較

(結構大きいんですよねぇ...(;・∀・))
難しい組立などはなく、ソフトをインストールして、
その後USBケーブルとAC繋いで電源入れるだけです。

インストールに関しての注意事項が非常に簡素なのがちょっと気になりました。私はS1500も使っているので、データフォルダが壊されないかヒヤヒヤしましたが実際には難なく終了しました。

接地面積は使用時はA3以上必要で、使わない時はシートを片付ければとの事ですが、
指で押さえながら読み込む場合、さらに左右に手を置ける面積が必要でした。


あと、ヘッド部分に可動部分があり、光学部品も付いているので設置したままの場合は
倒れないようにしっかり固定したほうがいいです。



動かしてみますヽ(´ー`)ノ

SV-600は可動部分以外はスイッチが2つ。
電源ONとスキャン開始のScanボタンと長押しで電源OFFとスキャンを止めるStopボタン

本の中央をスキャナ前面のガイドに合わせて...
Scanボタンを押すと1枚読み取って待機状態になります。



凄いのはページをめくるとその事をスキャナが感知して読み込みを開始するのです。
この辺りの設定は秒数で動かしたり、ページめくり感知からタイムラグを設けたりできます。
目的のページを読み終えたらStopボタンを押す。
読み取った原稿を補正するかどうか選択する。
ページ歪みを修正してみます。
うまくいくと一気に全ページを分割補正してくれます。
続いて指補正してみます。
これはどうやってもページ毎になってしまいます。
PDFとしてライブラリに保存されますが、歪み補正はまだ行える状態になっています。
不要ページを削除したりするには歪み補正データを消さなくてはなりません。

使用感 

感想言いますと、いかんせん慣れとコツ、工夫が必要な機器であります。 ページ歪みの自動補正が出来るといっても、 あまりにかけ離れた場合はページ毎の修正が必要になります。 指の補正も大きすぎても小さすぎてもうまく補正できませんし、 ページ毎の補正になりますから、数が多いと大変です。 グダグダ言ってもなので色々実験してみました。 分かったのは....

・歪みは高低差が3cm以下の場合、1枚に修正を加えることでほぼ自動で補正される。


・指は読み取り範囲外から原稿の柄のない部分に第一関節位まで入れることで修正しやすい。

これを意識するとあとの修正作業がかなり楽になりました。
その点を踏まえての解決方法はコレです。 「本の上にガラス板など透明な板を載せて押さえる。」
 SimplyScanを使ってた時も思ったのですが、 透明板を使えば高さも抑えられ、指を映し込んでしまうこともなく、 この機種は板自体に光が反射することも少ないので、 現時点では最善の方法と思われます。 もうすぐ透明の押さえ板が発売されるとの話も出ているようです。

 ただし、これだとページめくりに反応してスキャナが動く設定では運用が難しいので、 「スキャナヘッドの直上から強い風を吹き付ける。」方法も実験していこうと思います。


 ちょっとネガティブな事を書きましたが、 スキャンデータ管理ソフトは非常に直感的で、書類整理もやりやすく、 PDFのテキスト化も自動で行って大量の資料の中から目的の書類を見つけることもできます。


私は使っていませんが、楽2ライブラリを用いれば背表紙も作成できて、
本棚に置いて手に取るように本を探すこともできます。


希望的観測ですが、歪み/指の自動補正はソフトウェア的に出来そうですし、 ページめくりや押さえ機構はネット上でロボット技術を用いて解決する人が現れそうです。 厚手の本でも、ハードカバー本などは押さえが不要になる事もあります。 A3サイズのフラットヘッドを持っていれば問題ないですけど、 A4オーバーのADFを通せない原稿取り込みも重宝します。 サイズ的に大丈夫でも切断すると絵的に不自然になるカタログなどの取り込みも捗りそうです。 カタログは連続して複数冊読ませるのに切断していくのは効率が悪くいので... これでやっとVAIOの歴代カタログも電子化出来そう.......( = =) また、視聴覚室のOHPみたく、ネットで共有したい情報を背景映り込み少なく、 高画質にパッと配信できるのが私には嬉しい機能です。

 貴方も非破壊スキャニングを体験してくださいヽ(´ー`)ノ

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

BEEPとかBASICとか、よく保存しておいででした。
大変懐かしいです。そういった時期に、私は漫画や何かに傾いてましたので、名前しか存じませんが、個人の蔵書がものすごい資料になる時代も来るかもしれませんね。

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